一人の少年が今窮地に立たされていた

少年の名は横島忠雄、美神除霊事務所の一員にしてGS見習い

その少年が現在進行形で襲われていた


「まて、横島!!ちゃんと勝負しやがれ!!」

「俺は勝負するなんてひとこともいってねーーーーー」


まあつまるところ修行帰りの雪之丞に捕まったのだった


「せんせ〜情け無いでござるよ」

「まあ横島らしいちゃらしいけどね」





こんな文殊の使い方



ことの始まりはシロの散歩から始まった


「せんせーー散歩に行くでござる!!」


激しくうるさい声が横島の住んでいるアパートに響き渡る

さすがに横島も起き、時計を見た

(まだ五時じゃねーか、ったくシロのやつ日に日に散歩に行く時間が早くなってやがる)

そうシロの散歩はもはや日課になっていた、横島も何度も断ろうともしたが、そのたびに上目遣いで涙目で見てくるのだ

横島忠雄、嘘とは判っていても女の涙には勝てなかった……

ゆっくりしていると扉をぶち破られかねないので急いで着替えて出る

とそこにはいつもと違う光景があった


「横島もたいへんね」


タマモがシロと一緒にいたのである、不思議に思っていたのが判ったのかタマモは

「まあたまにはね」と答えた


「で今日はどれくらいだ、仕事があるからあんまり長くは無理だぞ」

「大丈夫でござる、今日はそこの河原まででござるよ」


その言葉に驚愕する横島、が以前散歩で仕事をすっぽかしてしまい一週間散歩+肉抜きになったことを思い出し納得した

いつもの地獄の散歩とは違いまったりと歩く三人


「いつもこんなんだったらいいのにな……」

「無理ね」


タマモの即答に思わず苦笑する横島


「まそれもそ「横島、勝負だ!!」……」


前を見るとそこにはやる気満々の雪之丞が立っていた






冒頭に戻り、雪之丞の攻撃をよけ続ける横島、すれすれだがいまだに直撃は受けていない

まあそのよけ方は最強の弟子の某悪友にそっくりだったが


「避けてばかりいないでちゃんと戦いやがれ」


ズゴンッ!!


雪之丞の一撃が横島のすぐ横を抉る

そこにはちっさなクレーターができていた


「そんなモン喰らったら死んでまうわーーーー」


(手持ちの文殊は二個、どうすっかな〜「縛」で捕まえれば終わるがあたらんだろーしなー

かと言って「爆」や「炎」の一発でしとめられるとも……そうだこの前見たあれならいけっかも)


考えている間も避けれるものは避け、無理なものはサイキックソーサーを使って弾いたりしていた横島

そんな横島の手の中で文殊が光ると同時に横島の動きが止まった


「やっとやる気になったか、いくぜ!!」


横島に向かって雪之丞が駆ける、そして横島に接近し素早く右ストレートを放った


「……」

「なにっ!!」


横島は体を少しずらしただけで雪之丞の攻撃をかわした

先ほどまでの大げさな避け方とは違い無駄のない動きに雪之丞は驚く


「……」


そして横島は手に栄光の手(霊波刀バージョン)を創り雪之丞に一撃を加えた


「やるじゃねえか、だがまだまだこれからだぜ」


それ以降も雪之丞の攻撃をかわしては一撃が何回か繰り返したときに変化がおきてきた

雪之丞の動きが鈍ってきたのだ


「へ〜横島やるわね(横島がまじめに戦うなんて)」

「同じ所を何度も狙ってダメージを蓄積させるとはさすが先生」


タマモは少々冷や汗をかきながら戦況を見ているが、シロは完全に尊敬のまなざしになっていた

そんななかついに横島から雪之丞に向かっていた


「くそっ喰らいやがれ!!」


ドドドドドドドドドドドッ


連続霊波砲を横島に向かって放つ雪之丞

しかし横島は自分にあたる物だけを判断し栄光の手でいなし弾いてゆく


「終わりだ」



そして雪之丞に全力の一撃を放つ


ズゴンッ!!


その一撃は雪之丞にあたり意識を刈り取った





「先生すごかったでござる」

「いったい何を使ったの?」


河原で先ほどの戦闘について二人が聞いてくる、ちなみに雪之丞は放置されっぱなし


「あーさっきか実はな文殊で「種」「割」ってつかったんだよ」

「種?割?そんなのでどうしてあんなにつよくなったのよ?」


「ああこれはなこの前見たガン「他作品のを使うんじゃない!!著作権とられたらどうすんのよーーーーー」ぐはっ……」


「せんせーーーーーーー」


美神玲子、お金には恐ろしいほど鋭い女だった



終われ




















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