「ごほごほ」


シーンとした部屋の中に響く咳


咳をした本人はしんどいそうに布団に入っている


しかしなんだな、英霊って風邪引くんだな





セイバーさん風邪を引く



事の始まりは今朝の朝食の場だった


なんとセイバーが御代わりをしなかったのだ(普段は少なくとも三杯は食べる)



その事実に虎は吠え


悪魔と子悪魔は意識を飛ばし


花は倒れた


何とか俺は意識を保ちセイバーを見てみると凄くしんどそうだった


俺が看病すると言うとセイバーは大丈夫といったがここは引けなかった


そんなこんなで俺は今学校を休んでセイバーの看病をしていた


「セイバーちょっと頭上げるぞ」


セイバーの後頭部をもって、頭を上げ頭の下に氷嚢を入れる


セイバーの髪を触ったときにドキドキしたのはここだけの秘密だ


「はぁ〜」


セイバーは何処となく気持ち良さそうな表情になった


しかしそれもつかの間、今度は申し訳なさそうな表情になった


「・・・シロウ、迷惑ばかり掛けてすいません」


「なに言ってるんだよ、こんなときは人に頼るには当たり前だ」


「しかし」


「・・・セイバーは俺が風邪を引いたら看病してくれるだろ」


「それは当たり前です」


「なら今回は立場が違うだけさ」


セイバーは納得したような感じだった


「まああんまり風邪引いてるときは考えないないほうがいい、ゆっくり休んで早く治そうな」


そう言うと俺はセイバーに布団を掛ける


「じゃあお休みセイバー」


クイッ


立ち去ろうとするが、シャツの裾をセイバーに捕まれてた


「何?」


「・・・眠るまで手を握っていてはもらえませんか」



セイバーは顔を布団で隠したままそう言った


まあお互い顔を見られなかったのはラッキーだろう


俺もきっと真っ赤なはずだ



「良いよ、お休みセイバー」


「おやすみなさいシロウ」




終わり








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