「ここは・・・」



「セイバーも何回か来た事あるだろ」


俺はセイバーを連れてコペンハーゲンにやって来た。

ここならギルガメッシュが来て多少迷惑をかけても大丈夫だと思ったからだ。

流石に聖剣を放てば洒落にならないが、面接が終わり次第、セイバーと共にギルガメッシュの説得に行くので多分大丈夫だろう。


「おやじさん、こんにちわ」


「どうしたんだい士郎くん、今日は入ってないよね」


「おやじさん、今度人雇うって言ってたよね」


「ああ・・・」


「セイバーを雇ってくれないかな」


「いいよ」


早っ、俺は思わず口に出しそうになるが何とか我慢した。






衛宮家的危機的状況   後編







「セイバーちゃんが来てくれるなら、売上増大間違い無しだからね、大歓迎だよ」


なんていうか、思いのほかあっさりしすぎて拍子抜けだ


「店主、私はここで働いてもよいのでしょうか?」


「さっきも言ったけど、セイバーちゃんなら大歓迎だよ」


「シロウ」


セイバーそう言って抱きついてきた

正直かなり嬉しかったが、おやじさんがニヤニヤしながらみているので何とか耐える


「じゃあ、おやじさん詳しい事はまた明日にでも」


そう言って俺はセイバーを抱えて走った









あれからギルガメッシュを探し、説得し(多少血は流れたが)帰る頃には夕方だった。

俺たちは夕日を眺めながら、橋の上を歩いている。

その時セイバーが突然話し掛けてきた。


「シロウ、今まで本当にすいませんでした。私はあなたに迷惑ばかりかけていた」


「そんなこと無いよセイバー、確かに苦労はしたよ、でも迷惑じゃない

 それに聖杯戦争の時、俺はセイバーに迷惑かけっぱなしだったからお相子だろ」


「シロウ・・・」


「私はこれからこの時代のことをもっと知ろうと思います、シロウと共にあるために」


そう言って微笑んだセイバーに俺は見とれた


「シロウ、これからはセイバーではなくアルトリアと呼んで欲しい

 私はセイバーでは無くアルトリアとしてシロウと共に在りたいから・・・」


セイバーは夕日に照らされていて真っ赤だったが、夕日が無くても真っ赤だったと思う


恥ずかしくなったので後ろを向く


「これからもよろしくな、アルトリア」


「シロウ!!」


その時背中に暖かい感触を感じた・・・






「へ〜じゃあセイバー士郎と同じところで働くんだ」


「はい、明日詳しい事を決めに行きます」


約一名不穏な空気を纏いだしたが、そこにはだれも目を向けない。


「よかったですねセイバー」


「ありがとうライダー、コレで私もシロウの役に立てます、シロウおかわりをお願いします」


俺はご飯をよそいながら、これからの事を考える

コペンハーゲンでのアルトリアと一緒に働くのは楽しそうだ


「はい、アルトリア」


「ありがとうシロウ」


この瞬間衛宮家の食卓は凍った(虎除く、説明された後暴走したが)





終り





後書き


完結させるのって難しいですね、正直長編を書いている方には感心します

恭也・改もいつかは書こうと思っています

次回更新のSSはスクールランブルのになると思います、是非読んでみてください



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