このSSはClover Heart's のネタばれを含んでいます(少しですが)

少なくとも、白兎編をクリアしていない方は読むのを止めたほうがいいです




ありがちな誤解




朝早く、白兎の部屋に足音を殺して近付いてくる何かがいた


「へっへっへっ〜」


その正体はいうまでも無く玲亜で、いつもの如く寝ている白兎にフライングボディーアタックで起こすつもりだった

しかしその日はいつもと違っていた、なんと白兎の部屋から音が聞えたのだ

忍び足で近付く玲亜、そして扉に耳をつけて中の様子を探る


『夷月、まだまだだね』


『・・・ちっ!!』


中に夷月がいることに玲亜は思わず叫びそうになったが口を抑えて何とかその場をしのいだ

良く考えれば、今まですれ違っていた兄弟がやっと分かり合えたのだ、別に夷月が白兎の部屋にいても不思議は無い

そこで邪魔しないでおこうと思って部屋を立ち去ろうとした玲亜に部屋の中から声が聞えてきた


『夷月、もうそろそろ辞めない』


『・・・あと一回』


『さっきもそれ言ったよ、もういい加減疲れたよ』


『あと少しなら大丈夫だ、それに白兎も楽しいだろ』


『・・・まあそれはそうだけど』


『ならいいじゃないか』



(  д)      ゚  ゚



中から聞えてくる言葉に玲亜がフリーズした



(おっ落ち着くのよ玲亜、これはありがちな勘違いのパターンだわ。いくら白兎が女装が似合うとはいえノーマルのはず
 
 ここで私が部屋に突っ込んで行ってもどうせ別のことをしている2人に変な目で見られるだけよ、しかも間違えなく夷月にからかわれるわ

 ふーーよし!!普通にノックして部屋に入ろう)


玲亜が部屋にノックして入ろうと決めた瞬間、何かが玲亜の横を通りすぎていった



「夷月!!白兎さん!!兄弟でなんか不潔です〜〜」


いつも冷静な姉はどうやら突発的な事態に弱いようだった

結局白兎と夷月は部屋でゲームをしているだけだった

何でも先日雄基に夷月が格闘ゲームでぼろ負けしたらしくその練習だったそうな




終われ



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